私は北海道札幌市在住の56歳男性です。私が大学4年生の時は、会社訪問の解禁日が10月1日でした。まわりの友人たちは春先から就職活動をしていたのですが、当時の私は変な正義感を持っていて、きちんと定められている会社訪問解禁日から就職活動を始めなければならない!と決めていたのです。

 

ルールを守らない就職活動は、これから社会人になっていく心構えとして良くないと思っていました。9月に入ってから、大学に来ていた就職求人を見ながらどこの会社に行ってみようかと調べていました。そして札幌にあるシステム機器の販売会社を訪問してみることにしました。

 

ここの会社は社名にメーカー名が入っていたので、単純にメーカーの販売部門だと勝手に解釈をしていました。当たり前ですが、事前に電話を入れてアポイントを取って会社訪問解禁日の10月1日に伺いました。

 

窓口で対応をしてくれたのは、総務課長でした。挨拶を交わした後、社内を案内してくれるというので一緒に歩いていると、「どうしてこんな時期に会社訪問に来たの?」と聞かれたのです。私は正直に「今日が会社訪問の解禁日だったので、きちんと決まりにしたがってお伺いさせてもらいました」と答えると、「君ね、ちょっと来るのが遅すぎるんだよねぇ、みんな春先から来てるよ。」と少し呆れた感じの口調で言われました。

 

「本当にみんなルールを守らないんだ。守った人が悪いみたいな風潮が採用する会社側に当たり前にあるんだ」とショックを受けました。

 

会社訪問が終了して、「ここの会社はダメだろうな」と思っていたところ、後日筆記試験と面接の案内が届きました。私はダメ元で受けに行ったところ採用通知をもらい、就職をしました。入社して数年が経ち、会社の飲み会であの時就職窓口をしていた課長と飲む機会がありました。

 

どうして採用してもらえたのか聞いてみると、面接官をしていた役員の方から「バカまじめなところと、とにかくハキハキとしていて元気がいい!」ということで採用になったそうです。そんな私は、あと4年で定年を迎えます。